ヤエムグラ (八重葎) あかね科
2012年5月14日
四角い蔓状の茎が絡み合って1m近く伸び、茎にも葉にも細かい棘が生えています。道端や荒れ地にどこにでも生えている草です。図鑑によると世界中どこにでもある様なことが書いてあります。此のあたりでも、道端に茂っています。
節ごとに8枚の細長い(倒皮針形)の3cmくらいの葉が車のスポークの 様についていますが、本当の葉は2枚で他の葉は葉状托葉と言います。
百人一首の中で「惠慶法師(えぎょうほうし)」の歌に
八重葎しげれる宿の寂びしきに 人こそ見えね秋は来にけり
とあります。「八重葎にうずもれた荒れた我が家にたれも訪れてはくれないけれど秋だけはやってきた」というほどの意味でしょうか。昔でも荒れた庭の象徴として使われたということは、やはり厄介者の草だったのですね。なお八重葎は秋には枯れてしまうので,この歌の中の「やへむぐら」というのは,カナムグラであろうともいわれています。
子供の頃、この葉を取って胸にくっつけ勲章だといって遊んだことがあります。
花は小さく花弁は4枚、茎が伸びる前から花をつける
茎には下向きに、葉には一面に小さいとげがあり、絡まりあって長く伸びていく
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