ヤブカンゾウ  (わすれぐさ)          ゆり科
2012.7.24

 
ヤブカンゾウというから藪の中に映えるかと思えば人家の近くや川の土手など日当たりのよい草地に生えています。橙色よりも赤みが勝った八重咲きの花を付け、咲いて一日でしおれるはかない花です。

 花は咲くけれども実ができないので繁殖は分けつによって増えてゆきます。分けつとは親株から子が出て株数が多くなることで、身近な食材としてはネギやショウガがその例です。 花をよく見ると雄蕊や雌蕊までが花弁に変わって八重咲になったものですが、写真のように雄蕊が残っているものもあります。

 昔中国から鑑賞用か食用にもってきたものが野生化したものだと言われていますが何処を食べるのでしょうか。中国名は萱草(かんそう)で、別名忘憂草(ぼうゆうそう)とも。それでヤブカンゾウをワスレグサと呼ぶのだそうです。



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