タネツケバナ  (種漬け花)          あぶらな科
2011年3月14日
 
耕作前の水田や畔などにふつうに生える2年生の植物です。誰でもが見かけている草ですが多分気にも留めないで見過ごされている草です。

 名前の由来ですが、此花が咲くころに、苗代作りにかかりますが種籾は、苗代に蒔く前に一晩風呂の湯に漬けてから蒔くと発芽率が良いので殆んどの農家はそのようにしていたそうですから其処から「タネツケバナ」の名がついたと言われています。

今は稲苗は(農協)から買う時代ですから苗代を作る農家は殆んどなくなったと思います。
もっとも赤米や古代米など変わった米を作っている農家は自家用の(苗代)を作っておられるでしょうが・・・・・・。

 そんな訳で稲作カレンダーの指標にならなくなったタネツケバナは忘れられた存在になってしまいました。小さな花ですが白色の十字型,萼片4、花弁4、おしべ6、めしべ1からなり、果実は熟すと果皮が二つに裂け、くるりと巻いてその力で種を飛ばします。




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