タカサゴユリ            ゆり科
 
 テッポウユリに似ていますが茎が丈夫でよく育つと1mを超えます。葉の幅はテッポウユリより細くて多数の葉がつきます。花はテッポウユリに似て白い筒型で横向き少し先が下がります。雄蕊の花粉は赤茶色です(テッポウユリは花粉は黄いろ)。花が終わると実は長さ10cm太さ3cmくらいの大きさで直立し、秋の終わりから初冬にかけて熟した実は殻がさけて沢山の翼を持った種が飛び散ります。

 種子は生活力旺盛で、石垣の間や道路舗装の割れ目でも発芽します。鱗茎は草の大きさに似ない小さいものでオニユリやヤマユリのように食用にはなりません。テッポウユリとの雑種もあるそうですが私には見分けがつきません。道路の法面などに群生しているのを見かけることも有りますが、数年で消えてしまったりします。ものの本によると、連作障害で数年で姿を消すことが多いとあります。

 名前ですが台湾原産ということで、沖縄方言で台湾をさす言葉「タカサング」に由来すると言われ、原産地の台湾では「タイワンユリ」と呼ばれているそうですが日本ではテッポウユリに似ているところから「ホソバテッポウユリ」と呼ばれる場合もあるそうです。


ページトップ

前のページに戻る