スミレ  (菫)Viora mandshurica     すみれ科
2009年4月7日


 スミレと言うと皆さんどんな花を思い浮かべられますか。多分濃紫色の花にへら状の葉を叢生した草を考えられる方が多いのではないでしょうか。「スミレ属」は仲間が多くて日本だけでも約50種あります。
 スミレの仲間には大きく分けると黄色い花をつける種類と紫色の花が咲く種類、地上茎が伸びるものと 伸びないものに分けられますが、私たちの周りで良く見かけるのは地上茎が伸びる「ツボスミレ』の仲間なのですがなぜか目立たないのでスミレというと写真にある「スミレ」を思います。

 ところで、スミレは春、花が咲くものと思いがちですが、実は冬の季節をのぞいて殆ど1年中種を作っているのです、「閉鎖花」と言ってつぼみの中で自家受粉をして種を造るのです。自分で種が作れるのなら何も「花」を開くことは無いじゃないかと思いますが、遺伝子の問題でやはり、他の花粉を必要とするのです。植物だって良い子孫を残すために色々工夫をしているのですね。
 
 
山路来て なにやらゆかし すみれ草    芭蕉 


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