スイセン(水仙) 「ひがんばな科」 |
2009年2月1日 |
暖かい地方の海岸に野生し、房総・淡路などはよく知られた産地ですが、この季節どこの家庭でもよく庭に植えられています。 地中海沿岸から中国南部にかけての原産といわれ、日本には中国を経由して渡来し野生化したといわれています。越前海岸にも水仙の群生地がありますが。あんがい大陸から海を渡って漂着したのかも判りません。早春の花として切花が今、花屋さんの店先に並んでいます。
学名「ナルキッスス・タゼッタ」から判るようにギリシャ神話でニンフのエコーを失恋させた美青年ナルシス、水に映った自分の姿に恋をして死に、スイセンの花に化したというお話は皆さんもご存知でしょう。
種小名のタゼッタ(小皿)は花の内側の黄色い副花冠の形から付けられたもので、中国での美称「金盞銀台」は金のさかずき、銀の台という意味で、水仙の名と共に正月の床飾りにふさわしい。
「水仙や 寒き都の ここかしこ」 (蕪村)
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