オランダガラシ ( みずがらし・クレソン )    あぶらな科 
 2011年3月1日

  もとヨーロッパ原産で明治初年の頃種子が渡来したとあります。ヨーロッパで食用にしていたので日本でもと持ち込まれたのではないでしょうか。
 牧野富太郎先生のオランダガラシの記事・・・植物研究雑誌第3巻第3号に「もと欧州の産であるが、今はとっくに日本中に広がり、野草の状態となり遠き山間にまで入って繁茂している。洋人はこれをウオタークレスと呼ぶ。茎、葉の柔らかさに比べ誠に強い草で、しばしば広い水面を覆うことある。清水の流れるところに茎の一切れを入れればたちまちに根を下ろし、葉を生じて繁殖する。欧州では春の「サラダ」として用いるのは太古の頃からで、(中略)いっぱん西洋の人はこれを食えば食欲をまし、血液をきれいにすると信じている。これを日本流に食うにはその若き葉を茹でてゴマあえにし、また味噌汁の実などにする」とあり。波木町加富神社下の湿地に生えています

 田中芳男のオランダガラシの記事・・・維新2〜3年まえに種子渡来、明治4年ごろに東京鍛冶橋内にある陸軍省お雇い外国人の家の溝に繁殖、人みなこれを奇草とよぶ。明治9年上野公園内に精養軒の建ったのち、その構外の溝に生じ・・・・。(長田武正さんの手で現代風に書き改めてあります)  
采女町内を流れる幹線水路にもたくさん生えています
 以上のように明治維新前後に日本に食用として
もたらされ、それが拡がったものとされています。但し、清流でよく育ちますが水が汚れると消えてしまいます。尾瀬ヶ原の見晴から温泉小屋への途中にも、大変な勢いで繁っているところがあります。内部川の流域でもところどころで見かけます。
 牧野先生はゴマあえや味噌汁の具にとおっしゃって見えますが生食してもシャキシャキした歯触りと少しの辛味は乙なものです。ステーキのツマに使われます。



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