ヨーロッパ原産の2年草、明治初期に帰化植物として日本に入った。畑や道端に普通に見られ、日本の在来種イヌノフグリを追い出してしまい今ではイヌノフグリを見ることが難しくなりました。
イヌノフグリは花冠は3〜4mmのピンクの花を着けます。名前の由来は実の形によります。四日市市でも1カ所見つけてありましたが、今でも有るかどうか? それに比べてオオイヌノフグリはもう至る所で蔓延っています。8mm位の4裂の花弁は空色で早春の草としては固まって咲いていると、春が来たのを感じます。
この花の受粉の仕方が面白いので紹介します、この部分は花粉学者田中肇さんの観察によるものです。花は晴天の日の朝開き、虫が止まると、花は虫の重みで下向きに垂れ下がる。虫は急いで左右の雄蕊に抱き着き、花粉が虫の横腹になすりつけられる。日が傾くと花は萎みだすので左右に離れていた雄蕊は内側に曲がり、やくが直接柱頭に触れて同花受粉も行われる。いわば二段構えの受粉法。
以前に本で読んで、面白いなと思っていたので紹介します。
俳句歳時記の中ではオオイヌノフグリをイヌフグリとしているようです。
犬ふぐり星のまたたく如くなり 高浜 虚子
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