オオバコ  (車前草)スモトリグサ          おおばこ科
2012年6月5日

 
 何処ででも見られる雑草です。農道などで踏みつけられて他の草が 消えてゆくような処でもしぶとく生きています。踏みつけに強い草です。
 誰かこの草は踏みつけられるのが好きだと言いましたが、オオバコだって踏まれるのが好きなわけではありません、ひたすら我慢して他の草が生きてゆけないような環境でも頑張っているのです。山道でも人の通った所にはオオバコが生えます。言い方を変えると山道でオオバコが生えていたらああ人が通ったことのある道だと思えばいいということです。漢名の車前草は車の通るところには大抵生えていることからついた名前。

 オオバコの種は水にぬれると粘りが出て、触れたものにくっついて、どんどん広がっていくという子孫繁栄の知恵です。

 葉は叢生し間から花穂を伸ばします。果実は熟すと皮が上下に分かれ中から4〜6個の種が出ます。牧野図鑑では此の種子を車前子と言い薬になると書いてあります。また若葉を食べる事ができるとも書いてありますが食べたことはありません。花穂の茎は丈夫なのでこれを絡めて引っ張って遊ぶのでスモトリグサの名があります。

       車前草をうちてあらしや山の雨   冨安 風生



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