オニユリ (てんがいゆり) ゆり科 |
2010年7月20日 |
ゆり科の植物は世界中で220属3500種の大世帯です。日本にあるゆり科植物についても分類方法に幾つかの見解があります。平凡社の「日本の野生植物図鑑」では9亜科に分けています。オニユリはユリ亜科、ユリ属に分類され12種がグループになっています。
其の中でオニユリは中国渡来ではないかといわれていますが野生もあり、食用に栽培されてもいます。山地に生えるコオニユリは鱗片はオニユリより小さいが苦味がないので食用にします。オニユリも食用にしますが苦味があります、尤も其の苦味が良いという人もあり、蓼食う虫も好き好きと言う事ですか。
スカシユリ、カノコユリ、テッポウユリ、は専ら観賞用でヤマユリはユリの仲間では一番華やかに見えます、勿論麟片は食べられます。
蛇逃げて山静かなり百合の花 正岡 子規
なお牧野博士は著書「植物知識」の中で「中国には百合という一種のユリがあって、白い花が咲く。これは中国の特産であって、日本では見ることが出来ない。そして百合は、独りこの白花ユリの専有する特名である。このユリは日本には産しないから、日本のユリに『百合』の名を使うのは不適当である」といっておられます。
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