オオイヌタデ (大犬蓼)        たで科
2010年10月27日

 今年の春、矢矧橋の上流、下流で河川工事がありました、その跡地の河川敷から堤防ののりめん法面にかけてオオイヌタデが盛大にはびこりました。多分今までの川原の植物が工事によって剥ぎ取られ更地になった所へ進出したものでしょう。

 オオイヌタデは1年生で草丈は1m内外、大型のタデの仲間です、イヌタデは20〜40cmくらいの高さですから、大きいイヌタデと言うことでしょうか。ところでタデ科の植物は日本には約50種くらいありギシギシの仲間、タデと呼ばれる仲間、イブキトラノオ等の仲間、食用にするソバもタデのなかまです。其の中で刺身のツマにする芽タデはヤナギタデから改良されたアザブタデの芽を使いますが勿論ヤナギタデの芽でもピリリと辛いので此の辺りから「蓼食う虫も好き好き」という諺が生まれたようです。

 イヌタデに話を戻しますと、これには辛味がないので1段格下のイヌがついてイヌタデとなり同じくボントクタデも同様の意味でボンツクと呼ばれることになったと言います。イヌタデは標準和名ですが普通「アカマンマ」または「アカノママ」の方がよく知られているかも知れません、子供たちが赤い花粒を赤飯に見立ててままごとあそびに使うところから付いた名前でしょうがこの頃子供たちのママゴト遊びを見掛けなくなりました。



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