梅雨時の花です。川縁などを好むようですが山地にも生えます。 采女城跡にもありますが、樹高10m以上の木になっています。葉は2回羽状複葉、夜になると小葉を閉じて眠りに入るところからネムノキの名が付いたと云い、「眠る木」の意味です。
花は夕方に開き、淡紅色の長い雄蕊が多数付いて房のように見えます。うすべにの牡丹刷毛のような花が夕暮れ時の淡い光の中に浮き上がっているのを見ると、女性的なたおやかな感じがします。
芭蕉翁は紀行「おくのほそ道」の中で、「其のあした朝、天よく能はれて、朝日花やかにさし出る程に、象潟に船を浮かぶ{中略}松嶋は笑うが如く、象潟はうらむが如し。寂しさに悲しみをくはえて、地勢魂をなやますに似たり」といっています。
象潟や雨にせいし西施がねぶの花 芭蕉
象潟や料理何くふ神祭 曾良
※ 曾良は芭蕉が(おくのほそ道)東北地方を旅した時にお供をした人です。
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