ナンテン 〔南天〕漢名 南天竹、南天燭 めぎ科 |
2010年12月28日 |
西南日本の山林に自生する常緑の潅木とあります。ナンテンという名は漢名の南天竹、南天燭から付けられたといいます。鈴鹿でも杉や檜の植林地のマント群落の中に自生しているのを見掛けますが装飾植物として庭に植えてあるお家も沢山有ります。縁起物としてお正月の門松や床飾りにはたいて登場します。
梅雨のころ六月くらいでしょうか白い小さな花が房状に咲きます。あまり人目に付くような派手な花では有りません。12月頃になると鮮やかな紅の実が房になって熟しよく目立ちます。
ナンテンは「難転」に通じ縁起物として扱われ、防腐効果があるとして「赤飯」の折にナンテンの葉が一枝乗せてあります。
ナンテンは紅の実が殆どですが白い実のものもあり民間薬として風邪を引いた時、シロナンテンの実、カマキリの卵、ミミズの干物を煎じて飲まされたことがあります。ナンテンの実はアルカロイドを含み呼吸中枢を初め興奮、後、麻痺させ、咳止めの薬とするとあるから風邪の時飲まされたのは、其れなりの効果があったわけです。
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