ナガミヒナゲシ             けし科
2012年5月7日

 地中海地方が原産とあるが、鑑賞用に持ち込まれたものが逃げだしたのか、近年5月の初めごろあちらこちらで橙紅色の花を見かけるようになりました。古い図鑑には記載がないので最近はいってきたものと思いウェブで調べると1961年東京で発見とありました。

 名前はヒナゲシより小ぶりで実の形が長くコップ状であることに由来する。これに対しヒナゲシの実は丸いので見分けがつきます。花弁は4枚、雄蕊多数、雌蕊1個、花柱が無く子房のうえの蓋の上を柱頭が放射状に延びています。実が熟すと蓋との隙間から種がこぼれます。

 1年生ですから毎年生える場所が変わります。アヘン成分はないので栽培が禁じられてはいないが、繁殖力が強いので生態系を乱す恐れが指摘されています。


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