ムクゲ (木槿)   あおい科
2010年7月20日
 
ムクゲの花を見ると夏になったと実感します中国またはインドの原産で古く花木として渡来したものでしょう。
 花色は白、藤色、または白花の底に紅をさしたものも有ります、垣根や庭木として植えられています。樹高3mくらい冬に落葉します。1日花で朝開いて夕方には萎んでしまいます、儚い花です。
 白花で紅をさいたものは茶花として用いられます。



    道のべの木槿は馬にくはれけり    芭蕉
    道の辺の槿は馬のくらひ食ひたり   芭蕉

 貞享元年「甲子吟行」の大井川と小夜の中山の間に出し、「野ざらし紀行」では「眼前」と前書きする。◎自分の乗っている馬が、路傍の木槿(花の咲いている)をぱくりと1口食ってしまった。眼前の即景を淡々と叙し去ったところ、芭蕉の禅的教養の現れであるとも見られる、との解説があります 。



ページトップ

前のページに戻る