ミツバアケビ(通草) あけび科 |
2010年4月27日 |
私たちの身近にあるアケビの仲間はアケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビ、ムベ(トキワアケビ、ムベ)の4種類があります。何れも蔓植物で他の木に巻きついて成長します。葉はふるい蔓の短枝から延びて小葉が3枚あるのでミツバアケビといわれ、4月に同じく短枝から長い花柄を伸ばして黒紫色の花を付けますもとの少し大きいのがメバナで先の小さく房になっているのがオバナです。
アケビの仲間は秋に長楕円形の紫色に熟すみをつけ、熟した実は皮が開いて中の果肉を露出します、果肉は甘くて丁度葛湯のようですが黒い種が一杯詰まっています。お猿や小鳥の好物です。勿論人にとっても秋のアケビ狩りは楽しみの一つです。ほろ苦いアケビ皮を使った料理も乙なものです。
牧野植物図鑑ではアケビは果実の名前であって、此の植物を言う時はアケビカズラと呼ぶべきだといわれています。またアケビの語源は皮が開いて果肉を現わすから「開け実」またアケウベの短縮形など各説有るようです。
また、アケビ蔓は古くから籠を作る材料として利用され「アケビ籠」として観光地などで売られ、また、リースの材料としてつかわれています。
老僧に通草をもらう暇乞 正岡 子規
ページトップ
前のページに戻る