ママコノシリヌグイ (継子の尻拭い)    たで科
2011年8月9日

 水辺に多い1年生のつる性の草ですが人権侵害になりそうな名前がついています。
 なぜなら、茎に下向きに鋭い棘がびっしりと生えていて、継子いじめにこの草で子供のお尻を拭くという人権侵害になりそうな名前がついています。名前に似合わずピンク色の優しいちいさな花をつけますが花弁はなくピンク色はがくの色です。よく似た仲間に「イシミカワ」「アキノウナギツカミ」「ミゾサデクサ」などが有り、何れも茎に鋭い棘が有ります。



 「アキノウナギツカミ」はうなぎを掴むと棘でうなぎが逃げられないところからついた名前だそうです。実験したことは有りません。「イシミカワ」は托葉がママコノシリヌグイより大きく茎を取り巻くように広がっているのと、花は青白くてがくは殆んど開かず水分を含んで青い実のようになります。本当の果実はその中にあって黒い球形をしています。前川先生の説ではこの実の形から(石実皮)と呼ぶと有ります。  田んぼの水路や休耕田を埋め尽くすほどはびこる「みぞそば」は同じ仲間ですがトゲもなくウサギのエサになります。


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