クズ (葛)            まめ科
2010年10月7日

 秋の七草の一つで生活力旺盛な蔓植物です、根から澱粉が採れ、葉は家畜の飼料になり昔は蔓の繊維で葛布を織ったというから有用植物でしょうがその生活力の旺盛さから嫌われ者でもあります。
 河川敷や堤防を覆いつくし、植林地では杉や檜の苗木に覆いかぶさって成長を妨げます。ある大学で1年にどのくらい蔓が伸びるかしらべたそうです、どんな条件で調べたデータかは分かりませんが、兎に角150m伸びたと聞きました。

 クズから採った澱粉は良質で「吉野葛」の名でお菓子の材料としてよく使われます。大宇陀町では葛の根から澱粉を作っています。  ところで「春の七草」と違い「秋の七草」は花が対象になっていて万葉集に山上億良の秋の野の花を詠んだ2首がありますが「葛の葉」伝説もよく知られています。  

    葛の花水に引きずるあらし哉  一茶



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