コセンダングサ 小栴檀草 きく科 |
2011年11月28日 |
ひっつきむしの話です。アメリカセンダングサのほうがよく知られていますが、コセンダングサは熱帯アメリカ原産で江戸時代に日本に入ったと言われ、アメリカセンダングサは北アメリカ原産で大正時代に日本に入ってきたと言われますから、帰化植物としては先輩になるのでしょう。
センダングサの名は葉の形が、日本名センダンの木の葉に似ているとのことで付けられたと言いますが、勿論香木のセンダンの木とは縁もゆかりもありません。
コセンダングサと言いますが小さくはなく茎の高さは2m位まで伸びます。花期は9〜11月頃まで。アメリカセンダングサやコシロノセンダングサ、又はセンダングサの様に、舌状花が有りません。実(痩果)の形はアメリカセンダングサは幅広いのに対し、コセンダングサは細長い四角柱状で6〜12mm先にトゲが3〜4本、トゲには魚を突く銛のように逆向きのトゲが生えていてこれが服などに刺さってひっつきます。
センダングサの仲間は皆この形のトゲでひっつきますから秋に叢を歩くときはよほど気を付けなければなりません。此の、逆さトゲ型のひっつきむしは、センダングサの仲間のほかにヤブニンジン、タウコギ、チカラシバ、ササクサなどがあります。
ページトップ
前のページに戻る