イタチハギ (クロバナエンジュ)  まめ科 
2011年6月17日

  見たことも無い花の照会を受け、友人に教えてもらいました。それはイタチハギとのことでした。図鑑をあれこれ探したところ、「山渓ハンデイ図鑑」にありました。現物を見たとき、葉はマメ科の物らしかったが花はマメ科の花らしくないので、困惑してしまいました。

 図鑑によると北アメリカ原産。大正年間に渡来し道路の法面保護や砂防用に植栽され、野生化して川原や崩壊地に生えているとの事です。 現物を見たのは道路法面で樹高は1,5m〜2m位の樹でした。まごついたのは花の形で、細かい黒紫色の花が8cm〜15cmくらいの穂状の花序にびっしりとついていて、マメ科の花の形とはみえなかったのです。
 再度、図鑑によると、花は旗弁のみで、翼弁と竜骨弁は退化していると書いてありますので、一見マメ科の花とは思えなかったのです。

 名前のイタチハギは花穂の形をイタチのしっぽに見立てたものでしょうが、黒っぽい色からすると、タヌキのしっぽと言いたいのですけれど、タヌキの尻尾は太いのでやはりイタチでしょうか。

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