春の七草
2009年1月24日


セリ

ゴギョウ

1月下旬の
ナズナ
地に這いつくばって
寒さから身を守っている



コオニタビラコ
(五月上旬



ハコベラ

大きくなりすぎた
畑の
ダイコン
(スズシロ)

 春の七草と言うと皆さんは「七草粥」を思い浮かべられるだろうと思います。 「七草粥」はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草と言われるように、七種類の野草を刻み込んだ粥を、正月七日の朝、「歳の神」にお供えし家族で食べると万病を払うとされ、この風習は古く平安時代から有ったようです。清少納言の「枕草子」に七日の若菜六日に人が持ってきてくれたとか、百人一首に光孝天皇の歌として「君がため 春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に 雪はふりつつ」と、出ています。

 この「若菜」がどんな草であったのかは判りませんが歌の意味は「貴方に食べてもらおうと雪に降られながら摘み草をしています」。この「君」はどなたの事でしょう。それは兎も角として当時の暦では旧暦(太陰暦)ですから今で言うと二月の初旬ぐらいにあたりましょうか。数日前(1月下旬)にこの記事のため七草の撮影に行きましたが藪影のハコベ以外は霜打たれてセリもナズナもみずみずしい緑の葉は見当たりませんでした。

  「七草粥」を作るには正月六日の夜、まな板の上で包丁を持って拍子を取りながら「七草ナズナ唐土の鳥が日本の国に渡らぬ先に」と唱えながら刻んだそうです。


 春の七草は
セリ(セリ科)
ナズナ(アブラナ科)
ゴギョウ(キク科)
ハコベラ(ナデシコ科)
ホトケノザ(キク科)

スズナ(アブラナ科)
スズシロ(アブラナ科)

湿地、水辺に生える
畑や田の畦に良く見かける「ペンペングサ」
畑の畦などで見かける「ハハコグサ」
畑、道端のどこにでもある 「ハコベ」
湿り気のある田の畦など「コオニタビラコ」の事。
春先にピンクの花をつけるシソ科のホトケノザと間違えないよう
蕪のこと  昔、今のような立派なのが有ったのでしょうか
大根ということですが蕪と同じように疑問に思います


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