ハクモクレン (白木蓮) もくれん科 |
2010年3月5日 |
3月の声を聞くと、木蓮のつぼみが膨らみかけて来ます。冷たい北風からつぼみを守る為の毛皮の外套にひびが入って花を開く用意です。 ハクモクレン、紫モクレン共に中国原産で花が美しいので観賞用に公園、庭園、などに植えられますが花の咲く頃は強い春風が吹くので、柔らかな花弁がすぐ傷ついてしまいます、花冠はがく片3、花弁6で同じような形をしています。 葉が伸びるまでに花が咲くので良く目立ちます。
日本に自生しているモクレンの仲間にはコブシ、タムシバ、シデコブシ、ホオ、オオヤマレンゲ、ウケザキオオヤマレンゲ、オガタマノキ、などがあり、アメリカから来たものにタイザンボク、ユリノキ、などがあります、何れも花が大きくて観賞用に公園、庭園、学校などに植えられています。
モクレンの花を見る機会があったら、中を覗いてみてください。花びらを除いてみると、真ん中に棒のようなものが立ち上がり其の周りに下の方に雄蕊、其の上に雌蕊が付いていて、サクラやキク、ツバキなどと作りが全く違うことに気付くでしょう。今まではモクレンの仲間は植物分類上(双子葉類)として一纏めにされていましたが、DNAをもとに新しい植物の仲間分けが行われています、それによるとモクレンの仲間は「原始的双子葉類」に分類されることになります。新しい分類体系になじむのには暫らく時間がかかりそうです。
シデコブシは同じ仲間ですが、東海地方、伊勢湾周辺にだけ見られる希少植物として大切に保護されています。
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