ガクアジサイ (額あじさい) ゆきのした科 |
2011年6月20日 |
ガクアジサイは関東、東海以西の海岸に近い草原、疎林に自生しているということですが、この辺では公園、庭園樹として見られます。
梅雨の頃、枝先に大きな散房花序をつけます。両性花は直径5〜6mm位で5個の花弁、10個の雄蕊、3,4個のめしべが有り両性花の塊の周りに飾り花を少し付けます。飾り花は大きな4枚のがく片が有り花弁のように見え青紫または白みがかった青色をしています。このがく片を花弁だと思っている方もあるでしょう。
この季節各地でアジサイ園、アジサイ祭りが観光客の人気を集めています。大きく盛り上がった淡い青紫色または薄桃色の花は殆んどが飾り花です。この花はガクアジサイを母種とした園芸品種です。赤系、青系の花色は酸性の土地では青系アルカリ性の土地では赤系になると言われていますが同じアジサイ園でも赤や青の花が見られますから、土地の酸性、アルカリ性だけでは決められないとみます。
鈴鹿山脈にはガクアジサイの仲間のヤマアジサイとコアジサイが有ります。ヤマアジサイはガクアジサイによく似ていますが飾り花のがくは白に近い色で幹や枝が細く弱い感じです。コアジサイは樹高1m前後の低木で飾り花が無く淡い紫色の両性花は芳香が有ります。
アジサイの学名オタクサ(Otaksa.Makino)についてはシーボルトが愛人の楠本滝の名をつけたということでこれについてはいろいろなエピソードが有りますがガクアジサイのことではないので此処では触れません。
最後にアジサイの根、葉、蕾などには毒があるそうですから間違ってもそれらを口にしないよう注意する必要があります。
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