フキノトウ (蕗の薹)蕗の花のこと きく科 |
2010年2月21日 |
フキは雌雄異株のきく科の植物で、雄株には雄花ばかり、雌株には雌花ばかりが付きます、受粉には虫に仲立ちをしてもらわなければなりませんが、雄花の花筒のところには多量の蜜と花粉を用意して虫を呼び寄せ雌花のほうへ運んでもらいます。
一方 雌花の方は花粉もなければ蜜もないので虫が寄り付きません、そこで、オバナのような形のダミーを用意して雌花の間に混ぜました、勿論この花は雌蕊や雄蕊らしきものはありますが役に立ちません。虫を呼ぶためだけに生まれた花です。首尾よく花粉を運んでもらうとオバナは間もなく枯れて行き、うまく受粉できた雌花はどんどん花茎が伸びて高くなり、受精した種を遠くへ風に運んでもらう用意をします。
写真のフキノトウはまだ若いのでオバナ、メバナの区別が付くまで育っていません。
まだ伸びないフキノトウはテンプラ、焼いて味噌田楽に、ほろ苦くて美味しいものです、葉柄はキャラブキにすると美味しい。野生の蕗は山蕗といって、
キャラブキに最適です。秋田では高さ2m、葉が1、5mにもなる蕗が有名ですが、北海道でも秋田
に負けないくらい大きな蕗が自生しています。
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