エゴノキ (ロクロギ) えごのき科 |
2009年5月21日 |
丁度5月の初めの頃、山路をたどると道一面にエゴの花が散り敷いているのに出会うことがあります。上を仰ぐと、星型の白い花が枝の下に房のように並んでいるのが見られます。采女城跡の登り口にも幹周り50cmくらいの木がありますが今年も白い花が咲いているでしょう。
別名ロクロギは唐傘の轆轤に使うところから呼ばれるようですが、今どき唐傘の出番は余り無いでしょう。エゴノキの名前の由来は花のあと直径1cmくらいの緑色の実をつけますが果皮がのどを刺激するので「えぐい」がなまってエゴになったと言われています。此の実の汁は魚を麻痺させるので、魚とりに使います。布袋に此の実をいれ叩き潰して川の中で揉むと、魚はしびれて浮き上がるので、それを掬ってきれいな水に入れるとしばらくで元気になります。勿論食べても害はありません。子供の頃の遊びでした。
見上げおり 風立つ前の えごの花 岸田 稚魚
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