チャ 〔茶〕           つばき科
2010年12月14日
 
中国 雲南地方が原産とされているが図鑑には原産中国および日本としており九州に自生地があるそうです。

 一般には鎌倉時代の禅僧「栄西禅師」が宋から茶種を持ちかえって、九州の「背振山」に蒔き「茶は養生の仙薬なり」で始まる「喫茶養生記」を著し、チャを全国に広めたとあります。
 皆さんご存知のように常緑の低木で幹は叢生し枝分かれします。チャの花は初冬から冬にかけて咲きます、俯いて咲くのですが、濃い緑の葉間に白い花はよく目立ちます。栽培農家の間では花を沢山咲かせるのは肥培が充分でないとされるので施肥には気を使うようです。兎に角チャの栽培には害虫と病の防除が大変です。

 初夏の候新芽を摘んで「お茶」にしますが、大きく分けて緑茶、これに煎茶、玉露、番茶があり、半発酵のウーロンチャ、発酵させて作る紅茶があることは皆さんもよくご存知でしょう。また、抹茶は煎茶、紅茶、のように煎出して飲むのと異なり、茶の葉を粉にして飲むので、薬用として栄西禅師が広めたのは「抹茶」ではないかと思います。16世紀に「武野紹鴎」が茶道を完成し侘び茶という言葉を使用し、武士階級に茶道を広めたのは織田信長で、千利休は武野紹鴎に茶道を学び利休亡き後古田織部に引き継がれた。また、江戸時代になって一般庶民にも喫茶の風習が広まったといわれています。


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