此の辺りの丘陵なら普通に見られる低木です。鈴鹿山脈の入道岳の頂上付近では大木になって純林を作っています。
花期は3月と言いますが、1月に花を咲かす気の早いのもあります。毒が有るので動物は食べないから純林を作るのでしょう。奈良の春日大社の神苑にもアセビの純林がありますが沢山いる鹿も食べないのですね。牧野図鑑の説明では馬が食べて苦しむと書いてありますが、動物は先ず食べないでしょう。ともかく春先に白い壺状の花が房のように垂れ下がります。
葉を煎じて菜園の殺虫剤にすると言いますが、戦時中子供たちの頭シラミの駆除にやはりアセビの葉を煎じて洗うと効果がありました。毒も使いようで薬になるのですね。
花馬酔木春日の巫女の袖ふれぬ。 高浜 虚子
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