樹高2mまで位の常緑低木です。常緑広葉樹の下生えや檜の植林地の日照不足のところでもよく育ちます。
葉は鹿やカモシカの好物で入道岳のふもとの檜林の下生えに、アオキとシロダモがありましたがアオキだけがすっかり食べられてしまいました。
混生しているシロダモは全く食べられていませんでした。動物は結構食べ物の好みがきついのですね。
雌雄異株で雄花は4月中旬に7〜10cm位の円錐花序をつけ多数の紫褐色4弁の小花をつけます。小花をよく見ると中に4個に雄蕊があります。
雌花は雄花より遅れて咲き小型でやはり4弁の中に雌蕊が一つあります。ルーペで確かめるとよく判ります。実は年を越して翌年の春に赤く熟します。葉は8〜12p位、大きくて緑が美しいし、若枝もきれいな緑色をしています。
アオキの名は若枝が青いからだと言いますが、葉も枝も緑色ですよね。なんで青なんでしょうか?と国語の先生に聞いたら、日本語では青、緑、ブルーなど寒色を「青」と表現するのだそうです。そういえば交通信号でも緑のランプが点灯するのに「青信号」といいますね。
インターネットで検索したら、葉は苦味健胃作用があり、陀羅尼助に配合されているそうです。だから食べ過ぎた鹿やカモシカが胃腸薬として食べるというのは少し考え過ぎでしょうか。
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