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四日市は在宅医療先進都市
在宅医療についての講演会

 
 10月18日(金)在宅医療についての講演会が内部地区市民センターで開かれました。地域とのつながりを持ち、毎日を楽しく明るく元気に暮らすことを目的とした「内部地区福祉講座」としてボランティア虹の会と内部地区市民センターが共催で開催しました。今年はコロナ禍の影響を受け5年ぶりの開催となりました。

 講師は笹川内科胃腸科クリニック 院長 山中賢治先生。テーマは「四日市市の在宅医療の現状について~住み慣れた家で自分らしく生きるために~」と題し、四日市市の在宅医療の現状、四日市モデルについて、もしバナゲーム体験、人生会議をする意味について話されました。

 講演の前半は四日市の在宅医療の現状と四日市モデルについて。
 四日市市医師会では最期は自宅で迎えたいという住民の願いを実現するべく、2007年より在宅医療を普及させるため、訪問看護ステーションの充実、往診が可能な在宅医のリストの作成、在宅医療研究会の発足、地域連携室連絡会の発足、退院時ケアカンファレンスの運用マニュアルの作成、看取りガイド「旅立ちに向けて」作成、医療・介護ネットワーク会議の発足などの施策を推し進めてきました。

 その結果四日市市の在宅死亡率は2010年以降上昇に転じ、2021年時点では22.1%(他は病院56.1%、介護施設18.2% )で全国平均の1.3倍となっています。この取り組みは当時の「広報よっかいち」(2013年8月上旬号)で紹介されました。四日市のこの仕組みは在宅医療の先進地域「四日市モデル」として全国から注目を浴びるようになり、在宅医療の先進例として厚生労働大臣視察(2016.6.20)や新聞(中日新聞2015.12.1)、テレビ(NHKおはよう日本2017.2.16、ガイアの夜明けテレビ東京2017.5.9)などマスコミでも報道されました。
















   講演の後半は、「もしバナゲーム」体験と人生会議をする意味について。
  もしバナとは「もしもの時の話し合い」の意味で、人生最後の時のケアや医療に対する希望や心構えを自身で確認するゲーム形式プログラムです。この簡略版を体験しました。全ての人に必ず訪れる人生最後の時に際し、どこで、どのような介護、どのような医療を望むか予め準備している人は少ない現状です。病状が進行しあるいは認知症などにより自身の意思表示ができなくなる前に準備し、自身の希望する介護・医療についての考えをまとめて家族に知らせておくことが重要で、最後が迫っていない元気な今こそやるべきだと強調されました。 今まであまり意識してこなかった大切なことに気づかされた大変有意義な講演でした。

 (2024年10月18日 社協広報部が取材しました)


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