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内部ホタルの里を育てる会
秋の報告会(令和4年度版) |
内部のホタルを育てる会による今年度の令和4年度秋の報告会はコロナ感染予防対策により中止となり、会員には報告書が配布されました。例年各自治会が行っていたホタル観察会も北小松町を除いて中止されましたが、各地の生息調査やトンボ池のホタル生息への取り組み、内部小学校・内部東小学校の両校で行うホタル教室や農業体験教室開催への支援、太陽光発電設置への対応などの活動が報告されています。
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(1)各地区のホタル飛翔状況
新型
コロナ感染予防の観点から昨年度に続き各町での観察会は行われず、ホタルの会スタッフによる調査観測のみ実施しました。ホタルの飛翔(発生率)はほぼ昨年並みでしたが、北小松鎌谷川の中州ではゲンジボタルが大発生しました。原因ははっきりしません。
波木地区 6月6日 足見川沿い4地点で4~7匹
北小松地区 5月28日 鎌谷川・丘陵地沿い8地点で 4~50匹
鎌谷川中州に50匹以上の大発生
北側丘陵地に太陽光発電所建設計画あり、交渉中
南小松地区 5月27日 3地区で8~30匹
中部地区 5月27日 うつべ農園近く3地区で9~51匹
采女が丘地区 6月18日 4か所で0~11匹
ホタル生息地に太陽光発電所が建設され以後絶滅した。
(2)内部地区ホタル生息地の水質調査
波木町・北小松・南小松・采女が丘・采女町の8地点の水質を検査しました。結果水質には問題なく、全部の地点でカワニナが認められました。
(3)内部東小学校でのホタル池つくり
①ホタル池つくりこれまでの経緯すいしつにはその後下流にポンプを設置して上流に戻し、循環水流を作ることで溶存酸素を確保。水路に網掛けして落ち葉による水路閉塞を防ぐなど飼育環境を整備しました。
②ゲンジボタル終齢幼虫の放流と成虫羽化 令和3年から桑名・名張のホタルの会からホタルの幼虫、カワニナの提供を受け放流。令和4年は100匹の幼虫を放流したが孵化率35%、ホタルの飛翔は見られたが期待以下でした。
③令和5年度のホタル飼育と課題
ホタルを自然に飛ばすための課題は一令幼虫にカワニナを食べさせて終齢幼虫まで育て上げること。そのため令和5年度は内部地区ホタルからの一令幼虫の採取と飼育、餌となるカワニナの飼育と繁殖に注力します。
(4)内部小・内部東小3年生のホタル教室
6月1日と2日、両校合わせて合計5クラス、5回実施しました。授業の内容は最初の20分をホタルの説明、25分をホタル観察。ホタルは会のメンバーが毎回前日にホタル池で採取し、終了後池に戻します。子供たちは喜び、楽しんでいました。
(5)内部東小のトンボと蝶の自然観察
5月25日4年生が学校のプールに入ってトンボのヤゴを捕り、翌日トンボ池にヤゴの放流しました。トンボの会メンバーは東小周辺のトンボと蝶の生息状況調査を行い、11種を確認しました。
(6)内部小・内部東小5年生の農業体験
毎年行われている米作り農業体験。食育だけでなく豊かな生態系や自然景観の大切さを学ぶ体験授業です。今年も坂先生の指導、うつべ農園とトンボの会協力により5月に田植え、9月には稲刈りを行ないました。
(7)太陽光発電所建設への対応とホタル保護
令和3年7月に業者とホタルの会との話し合いがもたれ、会の要請により北側用水路のゲンジボタル生息地を残すことで合意しています。工事は令和5年2月末着工、工事期間は約2年の予定。
(右写真は采女が丘周辺に設置されたパネル)
(8)内部ホタルの会活動記録展示
四日市市環境未来館展示室、三重県環境学習情報センターに活動状況をパネル展示しました。
(2023年2月1日 内部ホタルの里を育てる会から情報提供がありました)
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