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10年後の我が家と地域を考える
空き家問題勉強会
 
 7月9日(土)四日市市波木が丘町で同町自治会が主催する「空き家問題学習会」が開かれました。

 波木が丘町は内部地区では最初の大規模造成団地として、1982年(昭和57年)に先行してスタートした光が丘団地と約3年遅れて造成されたイトーピア波木が丘団地が一体化して生まれた住宅団地です。多くの郊外造成住宅団地の例にもれず波木が丘町においても高齢化が進み、団地内に少しずつ空き家が目立ち始めてきています。

 波木が丘町自治会は「空き家」がもたらすであろう多くの問題から住環境を守るための最初の一歩としてこの勉強会を開催することになったものです。

    テーマ:空き家と地域活動 10年後の我が家と地域を考える
    講師:一般社団法人ネクストステップ研究会副代表福島典子氏
    参加者:22名(波木が丘町住民)
    場所:波木が丘町第二集会所

 講師が所属するネクストステップ研究会は2016年からこの問題の研究を進め、2018年からは四日市市の市民協働委託事業として空き家課題を考える講座を受託開催しています。2020年には得られた情報をまとめた本と映像を発行し、行政の広報資料として広く活用されています。

 最初に自治会長による波木が丘町の高齢化と空き家についての現状と10年後の予想の話があり、問題の深刻さとのんびりしてはいられない時間的な緊急性を全員で認識しました。続いて同会制作の動画の上映の後、講師から以下のテーマについて話がありました。
 ・空き家の現状(全国・三重県・四日市市、日本全体の問題であること)
 ・空き家の問題とは(相続問題、売却できない、詰め込まれている家財道具、管理者不在、植栽雑
  草による近隣被害、連絡先不明、団地全体の資産価値の低減)
 ・先進事例の調査(愛知県半田市亀崎町、滋賀県大津市日吉台)
 ・市内の事例(塩浜地区市民センター、笹川八丁目自治会)
 ・四日市市の空き家対策の現状(対策の位置づけ、空き家の実態調査
 ・空き家の適正管理に関する条例・空き家バンク制度の制定)
 ・提言(空き家予備軍対策から始めよう、まず調査、放置すれば深刻化する、法律家と行政を巻き
  込む三方一両損、第一歩を踏み出す)  

 いずれのテーマもはっきりとした言葉で自らの情報に基づいた具体的で説得力のある講演で、出席者は空き家問題の重大さを理解できたようでした。1時間40分の講演の後の質疑応答でも多くの方からの勉強会に賛同する声が上がっていました。
 一般社団法人ネクストステップ研究会は「持続可能な社会を作るための場づくり・人づくり・つなぎ役として役立ちたい」を目標として、環境・ESD・SDGS・協働の分野で活動しています。
詳しくは同会ホームページをご覧ください
https://www.ee-nextstep.com/index.html
また、同会が発行した空き家問題の本は https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1616761346938/index.html




















動画「空き家になったらどうするの」は
https://www.youtube.com/watch?v=JQvNNtQfrrc












   (2022年7月9日 社協広報部が取材しました)


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