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2022年6月21日に内部線の内部駅開通が100周年を迎えることから、これを記念する講演会が6月19日(土)内部地区市民センターで開かれました。
内部地区まちづくり推進協議会が主催し、新型コロナの感染が未だ収まらない中での開催とあって参加者を限定して約50名が参加しました。
生糸と酒の生産が盛んであった八王子村役と日永駅を結ぶ路線として開業したのが大正元年(1912年)。それから遅れること10年、地元の強い要望を受けて日永駅から逐次南に延伸し、大正12年(1922年)6月21日に内部駅が開通しました。
今年は内部線100周年であると同時に八王子線110周年にあたる年です。 講演では初めに、特定非営利活動法人四日市の交通と街づくりを考える会副理事長 宗像基浩氏が「内部線100年の歴史とこれからの100年に向けての期待」と題して、内部線100年の歴史を振り返り、まぼろしに終わった鈴鹿支線の計画予定地をたどり、内部線が存続の危機に瀕した7年前市民の熱い想いが存続を実現させたように、100年先へあきらめない夢を持つ想いの大切さを訴えました。
次いで、特定非営利活動法人四日市の交通と街づくりを考える会専務理事で江戸川大学社会学部現代社会学科准教授大塚良治氏が「鉄道の社会的便益をどう考えるか:BRTへ転換した路線の現状を踏まえて考える」と題して、存続問題に直面した日本各地の同じような事例の分析から、事業者の便益でなく社会的便益を優先すべきであり、行政と交通事業者の連携による駅の拠点化、時には大胆な投資の必要性を提言しました。
最後の講演では、四日市市役所都市整備部公共交通推進室室長藤田貴氏が「内部線の現在と未来:まちづくりにおける公共交通の大切さ」と題して、内部線公有民営化の経緯、民営化後の現状と利用者向上に向けた各種の取り組みを紹介し、令和2年度からスタートした四日市市新総合計画の中で維持存続させてゆく構想を説明しました。
(2022年6月19日 社協広報部が取材しました)
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