トップページ>うつべのできごと>かわらばん>2021年


NHK番組「日本人のおなまえ」
采女の杖突坂・血塚社が登場

 10月21日(木)、三重県を特集したNHK番組「日本人のおなまえ」で三重の名前の発祥の地として四日市市采女の杖突坂、血塚社が紹介されました。

 『日本人のおなまえ』は2017年に始まった名前の由来、言葉の成り立ちを深く掘り下げて、それを笑いに包んで遊ぶバラエティー番組。 21日の番組では、番組看板の法被を着たディレクターが杖を突き、喘ぎながら杖突坂を上り、倒れこんだという場面に四日市市博物館広瀬学芸員が登場して、三重の名前が古事記に書かれている倭建命(日本武尊)の出来事に由来すること解説されました。

 古事記には 『倭
(やまと)建(たけるの)命(みこと)、其地(そこ)(よ)り幸(いでま)して、三重之(ノ)村に到(いた)りましし時、亦(また)(ノ)之らさく、「吾足(わがあし)は三重)ノ勾(まがり)ノ如)くし而(て)甚(いと)疲れたり」 故(かれ)、其地(そこ)を號(なづ)けて三重)と謂(い)ふ』とあります。
 広瀬氏は倭建命の言葉「吾足(わがあし)は三重(みえ)ノ如(ごと)くし而(て)甚(いと)疲(つか)れたり」にある勾(まがり)とは米や小麦の粉をこねてひも状にした生地をねじって油で揚げた勾餅のことであり、「三重ノ勾」とは足が腫れて「三重に曲がった勾餅」に譬えたことを粘土を使って勾餅の形を作って示しました。


  

 郷土内部地区の史跡、采女町の「杖衝坂」、「血塚社」が広く全国に向けて発信されたことは大変喜ばしく誇らしいことです。 なお、番組では杖衝坂に続いて二見(伊勢市二見ケ浦)、馬鹿曲(多気郡大台町)、あこぎ(津市阿漕浦)、関の山(亀山市関町)が紹介されました。

 


 杖突坂には4名の取材班が4か月以上前の6月15日に行われたものです。2時間にわたる取材の後、傍のうつべ町かど博物館で記念撮影。
 取材から放送までにこんなにも長い時間をかけて作られることが分かったのも驚きでした。


 (2021年10月21日 社協広報部が取材しました)





ページトップ

前のページに戻る