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「釆女城主後藤家の興亡」冊子発行

 采女町北山に位置する采女城跡は遺構がよく残り中世城館の特徴を伝えるものとして県下でも広く知られた史跡です。 采女城跡保存会ではこのほど采女城の城主と伝えられている後藤家の由来とその事績に関する文献調査をまとめた冊子を発行しました。同会会員の編集委員会の手による冊子はA4判、資料を含めて110ページとなっています。

 藤原家の流れをくむ後藤氏は平安時代後期に初めて後藤姓を名乗った後藤則明にはじまり、その後鎌倉幕府の有力御家人として活躍しました。采女城とのつながりは後藤氏が鎌倉時代中期に三重郡采女郷の地頭として采女の地に城を築いて治めたことに始まりに、以後室町・戦国の世を8代続きましたが信長の天下統一の中で城は廃されたと伝えられています。

 冊子では後藤家に伝わる系図の記述を基にして、吾妻鑑をはじめとする史書や軍記物語、地誌や市史、書籍などの文献資料による裏付け調査をすることで歴代の事蹟を明らかにし、采女城の築城と落城の謎に迫ろうとしています。

 (2021年4月26日 采女城跡保存会から情報提供がありました)


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