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地元を良く知る 堀保さんが内部を語る
「今までのうつべの災害を知り、
来るべき災害に備えよう!」

 令和元年10月26日(土)、内部小学校体育館において、内部地区自主防災協議会が主催した令和元年度「防災講演会」が開催され、126人が参加しました。 講演会の司会進行は安藤教育訓練部長が担い、東川会長から「日頃の自主防活動に感謝します。過去の災害を知り、その教訓を生かすことは非常に重要です。」との挨拶がありました。

 今年の講演会は、伊勢湾台風から60年の節目にあたり、当地を襲った過去の風水害被害がテーマとなりました。 講師には永く内部地区連合自治会長を務められ、内部のまちづくりに貢献されて内部を知り尽くしている北小松町の堀保さんをお招きし、昭和49年7月の豪雨被害を中心に自らの体験談をその時の状況、その後の対策などをお話しいただきました。

 今回は講師の話だけでなく、資料を準備した進行役の藤田さんも加わって参加者と対話する方式で進められました。要所で進行役が会場に語りかけ、参加者からの生々しい体験談が披露されるなど、たいへん身近に感じられる講演会となりました。

講話の概要
昭和49年7月25日の豪雨
1)豪雨体験では前川橋(北小松)が流出
2)小松橋も流出し堤防も被害を受けたが道路幅、川幅改修に合わせて橋を強固にしている
3)波木町では小学4年生が犠牲になる痛しい災害があったが内部住民の多くが捜索に加わった
4)日永の天白川決壊し四郷地区等が被害を受け八王子線が被災し完全復旧はならなかった
平成24年の17号台風
1)釆女町南部では内水氾濫があり家屋損壊や道路冠水があった。高台であっても地形によっては災害が起きる。(鈴鹿市国分町では内水氾濫しない―はるか昔の先人の知恵?)
2)住民は公助への対策要求ばかりでなく、自分で水止め対策や土嚢を準備して常に備えている
3)豪雨の時、田んぼの排水が稲わらで詰まる場合があり、対策が必要との提言もあった 4)アンダーパスでの事故が暴風雨による災害として報じられるが本人の自助努力で無くせる
最後に言いたい
1)後期高齢者でも体が達者、認知症でない、やる気が充分の人は沢山いるので災害時でも支援要員としてお役に立てる。
2)内部地区を背負っている若い方々は災害時、私の様な元気な老人を遠慮なく使ってください。

堀さんの講演を聞いて(参加者アンケートから)
1)約90%の参加者が聞いてよかったとの回答でした
2)感想として「聞いたことがなかった昔の災害を知り、今後に役立てたい」「住んでいる地域の危険箇所や個人でできる対策等具体的に知ることが出来た」「自主防災の大切さ、助け合う大切さが理解できた」など今後も継続してほしいとの要望もあった
3)「来るべき災害に備えて」ほとんどの方が自分でやることの参考になったとの回答でした

自主防災協議会としてのコメント
1)昨年と今年は「内部の過去の災害から今、なすべきことを知る講演会」としましたが予想に反して参加人数は昨年より若干減少傾向になりました。
2)自治会別でみても、「関心のある自治会」と「そうでない自治会」に分かれる結果となりました。
3)「南海トラフ地震」「首都圏直下地震」が高い確率で発生すると言われている昨今、その関心が昨年より、薄いことは非常に残念であり、今後危惧する結果となりました
4)自主防災協議会は、これからも内部地区に「来るであろう災害」に備えて、このアンケートのご意見や日頃から頂いている、ご意見等を取入れた活動などで防災に関心をもっていただけるように住民の皆様に広く伝えていきます。
5)住民の皆様も災害でケガや亡くなることが起きないように「自分の命は自分で守る」ことに関心を持ち、防災行事への積極的な参加をしていただくようにお願いいたします。それが「自分の命を守る事になる」と信じています。

(2020年2月1日内部地区自主防災協議会から情報提供がありました)
(この記事は昨年行われた内部地区自主防主催の講演会のものですが、ユニークな形で進められた、たいへん分かりやすく役に立つ内容であることから、時期遅れですが掲載しました。)


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