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足見川メガソーラー工事着工

 四日市足見川メガソーラー合同会社(株式会社ジーヴァエナジー)が山田町、小林町、波木町の3地区にまたがる足見川沿いの丘陵地約98ヘクタールに計画している発電規模約50メガワットの大型太陽光発電施設の工事が始まっています。













  事業対象区域と周辺にはサシバ、ヒメタイコウチ、ホトケドジョウ等の絶滅危惧種が生息する生物多様性に富んだ、四日市市に残された貴重な里山環境であることから、環境保護団体などから反対の声が上がっていました。

  この事業について事業者が行った環境アセスメント準備書に対し、三重県知事は「東エリア全体を改変せずに残す」ことを骨子とした事業を大幅に制限する意見書(強制力はない)を提出し、これを受けて事業者からは計画の修正案が出されていました。
 しかし県はこれを不十分として、昨年末に事業者が提出した県自然環境保全条例に基づく届け出(1ヘクタール以上の自然地を改変する場合、事業者は届け出なければならないことになっている)に対し、2019年2月14日に(1)南側斜面林一帯を残すこと(2)20ヘクタール以上の森林を残すこと(3)サシバの営巣木から半径200メートル以内の森林を残すこと、を勧告しました。

伐採木を運搬する大型車両 枝葉や竹は破砕機でチップ化 木材は搬出すべく山積み
伐採された西エリア山田町南側斜面 東エリア丘陵地での竹林伐採作業 伐採された東エリア丘陵地

  2月25日に行われた山田町での地元説明会に出席した人の情報によると、事業者は県の勧告を受け入れ、工事は2月26日から開始し6月末までは作業道の整備と樹木伐採を行うとのことでした。勧告がどのように守られるか、今後とも工事の進行を見守っていく必要があります。

  事業区域(概略位置図)























  なお、三重県の勧告は全国的な反響を呼び新聞・週刊誌で報道されています。
 毎日新聞2019年3月23日三重版
     「サシバ営巣区域保全勧告 20ヘクタール以上メガソーラー業者に県が勧告」
 週刊朝日2019年3月29日増大号
     「自然エネルギーが環境破壊 !? 地方にメガソーラー建造ラッシュ」

 (2019年4月17日 社協広報部が取材しました)




 
 
 


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