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秋晴れの10月9日(火)、今年の史跡巡りバスツアーは伊賀上野城と忍者博物館を廻って郷土の歴史を探訪した後、青蓮寺湖でぶどう狩りを楽しみました。
日本一の高さを誇る30mの高石垣で有名な伊賀上野城は築城の名手といわれた藤堂高虎が築いた城ですが、五層の天守閣は工事中の慶長17年(1612)当地を襲った大暴風で倒壊し、その後再建されないままでした。
現在の復興天守閣は昭和10年に、伊賀選出の代議士川崎克氏が多くの支援者の協力を得ながら私財を投じて建てたものです。築83年を経過したしっくい壁の天守閣はその優雅な姿から「白鳳城」とも呼ばれ、歴史を感じさせる堂々たる城です。
内部は太い柱が組まれ、名古屋城の木造建て替えの動きがある昨今、鉄筋コンクリート製での再建案を退け、日本古来の工法にこだわった先人の思いが感じられる美しい城でした。
天守閣から伊賀盆地の眺望を楽しんだ後は、城内の一角にある伊賀流忍者博物館で忍者屋敷を見学しま した。
忍者は情報収集を目的としているので、戦って死んでは意味がない。あくまでも防御に徹するのが忍者であるとのこと。屋敷内のあちらこちらに組み込まれた、密かに隠れるための様々な仕掛けの説明をうけ、一同興味深く聞き入っていました。
このあと午後からは、約30分の距離にある名張市の青蓮寺湖の観光ぶどう園でぶどう狩りを楽しみました。天気に恵まれ、郷土の歴史と食を訪ねる大変満足できた一日でした。
(2018年10月9日 社協広報部が取材しました)
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