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内部ホタルの里を守る会が主催する平成28年秋のホタル報告会が11月14日(月)内部地区市民センターで開かれ、ホタル講演会とホタルを守る活動報告会がありました。
同会は平成25年の発足後から、毎年会の活動を詳しくまとめた報告書を発行するとともに、報告会を開催しています。
今年の報告会では最初にホタル博士で元立田小学校校長の伊藤国雄さんから「ホタルに関するいくつかの問い」と題して①ホタルの終齢幼虫の割合は、②ホタル上陸の条件は、③メスホタルが交尾を拒否するわけは、の3つの問いをテーマに講演がありました。
先生の 問いかけは、
① は、「ホタルは6月ごろ卵からふ化し、来年3月ごろにかけてカワニナを約20数匹食べながら3㎝くらいまで成長、4月ごろ水から上陸して土の中にもぐり、さなぎを経て成虫になる。この時上陸するのは半分で、残りの半分は留年する。そのわけは?」
② は、「ホタルを育てる会が調査した上陸の日の調査は大変貴重な記録。これをよく見て解析すると、気温と水温の差がすくない日、さらに雨か雨の翌日に多く上陸している。そのわけは?」
③ は、「オスは葉の上で光っているメスをめがけて飛んでゆくが、たいていが拒否される。何匹目かでメスが認めると、メスはピカっと大きく光ってカップルが成立する。交尾の主導権はメスが握っている、そのわけは?」
お話はたいへん面白く、時に参加者に問いかけながら、自然界の精妙なバランスの中で命をつないでいるホタルの生態を分かりやすく、楽しく語っていただきました。
その後各地区の活動報告にうつり、最初に地区全体の総括と課題について事務局担当の川辺さんが報告し、特に周辺の山地や農地をつぶして建設されている太陽光発電設備が及ぼす影響・ホタルの生育への懸念を強調していました。
続いて波木(報告者田中さん)、北小松(堀廣さん)、南小松(小川さん)、中部(上さん)、采女が丘(川辺さん)がそれぞれ観察会の様子や、水路の整備、飛翔数の調査などを発表しました。
なお、
「うつべホタルの里を育てる会平成28年度報告」はこちらから、またトップページのバナーから見ることができます。
(2016年11月14日 社協広報部が取材しました)
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