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「采女城跡の植物」冊子発行

 采女城跡保存会ではこのほど采女城跡の植生を調査した「采女城跡の植物」(A4版 48ページ)を発行し、会員に配布するとともに、小中学校・図書館・市民センターほかに寄贈しました。

 采女城跡は内部川を望む標高60~70mの泊丘陵の西南に位置し、背後は南部丘陵公園に連なる林が続いています。長い間里山として堆肥や薪炭の供給源として利用されてきましたが、昭和30年代の燃料革命以降は利用されなくなり荒廃が進んでいました。

 今から13年前(平成14年)に采女城跡保存会が結成され、ササや下草刈り、遊歩道の整備などを進めた結果、住民や市民が訪れる憩いの場となり、平成23年(2011)には市民緑地に指定されています。

 この冊子は保存会会員の研修資料としてまた野外活動で訪れる地元小学校などの学習資料として、散策コースとなっている入り口からの登り路周辺と1から9までの各郭に、どのような植物が生えているかを分かりやすく図示するとともに、主な植物については写真と解説を加えています。

 保存会会員7人からなる編集委員が平成26年から調査をはじめ、約1年半がかりでまとめました。調査範囲は部分的であり、かつ正規の学術調査とはいえませんが、平成の現在の采女城跡の植生調査として後世に残る貴重な記録です。 会ではこの冊子が多くの人に利用され、采女城跡に多くの皆さんが訪れ、歴史と自然に親しまれることを願っています。

なお、冊子の内容はこちらから見ることができます。

地図の上に植物の名前と、高木・亞高木・低木・
草本の区分がマークで記されている
全部で95種の木と花が写真とともに
分かりやすく解説されている

(2015年8月31日 社協広報部が取材しました)

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