トップページ>うつべのできごと>かわらばん>2014年


第9回お月見コンサート
~光降る夜に奏でる歌と朗読 歌のこころ ♪ ベルの願い~

 1996年にハートフルコンサートとして始まり、2006年からはお月見コンサートとして9回目を迎えた秋のコンサートが10月4日(土)内部東小学校で行われました。
 夕方になり、周りから虫の鳴き声が聞こえ始めた東小体育館には約250人の聴衆が集まりました。障害者への思いをテーマに構成された歌と朗読、ミュージックベル演奏というコラボレーションはこれまでとは少し雰囲気の違ったコンサートで、聴衆の皆さんは思わず胸にじんとくる、感動的なひとときを過ごしました。



 「~光降る夜に奏でる歌と朗読・・・歌のこころ ♪ ベルの願い~」と題したプログラムの初めは森やよいさんのうた「車椅子のおしゃべり」です。
 この作品は障害を持つ子どもたちが書いた詩に感動したボニージャックスがアルバムとして発表し、歌い続けている曲です。これまでに数々の賞に輝き、合唱曲としても歌われている中から選んだ4曲を森さんは心のこめて、明るく歌いあげていました。



 続く朗読はピアノとチェロの伴奏にのせて森さんが語る「お母さん、ひらけゴマ!」。
 この作品は、子どもの時お母さんに聞いた「アリババと40人のとうぞく」のお話に出てくるアリババの呪文「ひらけゴマ!」を通じて、数十年の時を経て今は寝たきりで分からなくなったお母さんと、そのお母さんを介護する息子との絆を語る感動の絵本です。

 普段の生活の中ではなかなか聞くことのなくなった絵本の朗読。森やよいさんがていねいに語りかけるやさしい言葉は聴衆の心に染み渡りました。


 プログラムの最後はミュージックパレットによるミュージックベル演奏です。このグループは障害を持つ子と仲間で構成され、7年前から坂倉絹子さんの指導により練習を重ね、合奏コンテストで特別賞を受賞するまでとなっています。
 ハンドベルと違って、一人でたくさんのベルをとっかえひっかえ鳴らすミュージックベル。脳性マヒで体が不自由な子、難聴の子、目の見えない子、障害があるとは思えない一生懸命の見事な演奏に聴衆の皆さんはいっぱいの拍手を送っていました。

 なおこのコンサートは内部地区社会福祉協議会文化部ハートフルコンサート実行委員会が企画し、準備を重ねてきました。竹をバックにハギとススキの秋の花をあしらった会場の舞台は内部っ子はげまし隊と采女城跡保存会の皆さんが準備し設営しました。また内部地区市民センター、内部地区人権教育推進協議会には共催・後援をいただきました。ご支援いただきました皆様にお礼申し上げます。

プログラム

(2014年10月4日 社協広報部が取材しました)

ページトップ

前のページに戻る