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旧内部村役場写真ほか、お宝写真発見


 平成26年8月に取り壊された小古曾町の旧家鈴木家の遺品の中からお宝写真が見つかりました。
 見つかったのは旧内部村役場と鈴木家が内部小学校に寄贈した二宮金次郎銅像とグランドピアノの写真、さらに内部村村長から贈られた感謝状。




 旧内部村役場の写真はこれまで取り壊される前の昭和50年代の写真しかありませんでしたが、見つかった写真には東海道の松並木と一緒に南から望む建物全体が写っていて「三重縣三重郡内部村役塲」(文字の表記は昔の右順)と記されています。写真は絵葉書となっていて、一緒に諏訪神社の写真もあったことから、当時目立った建物で落成記念写真と思われます。 この建物に使われた鬼瓦が現在うつべ町かど博物館に残されていて、そこに大正七年とあることから、建築は大正7~8年年頃と推定されます。
1947年(昭和22年)の米軍航空写真
内部出張所周辺の松並木はなく、道を挟んで前には
古市木材店と駐在所があった。
1957年(昭和32年)の都市計画図。
1952年(昭和27年)の写真にはすでに新旧2つの内部橋と公民館が写っている。公民館ができたのは昭和25年ごろ

 内部村は明治22年(1899)波木・貝家・采女・北小松・小古曾の5か村が合併して成立し、昭和18年(1943)四日市市に合併するまで続きました。合併後は四日市市出張所となり、建物は昭和47年四日市市内部地区市民センターが現在の位置に移るまで使われました。当時のものとしては看板、玄関の鬼瓦(古市場にあった古市瓦屋さんが焼いたもの)、破風飾りと石の門が残っています。石の門は短く切って現在の地区市民センター入口に立てられていて、看板ほかはうつべ町かど博物館に展示されています。

 鈴木家の鈴木篤三氏は四日市市小古曾町郷土史に郷土の功労者として「一族は東京都にて事業に成功せられ、以来郷里内部小学校へ教材の寄付に貢献せられた」と取り上げられていますが、内部小学校に贈られたものがこの写真から明らかになりました。
 上記のほかに、昭和12年に落成した旧講堂には同氏から贈られた尾崎咢堂の書画が掲げられていました。
戦前のほとんどの小学校にはこの二宮金次郎の像があった。
銅製のこの像は戦時の金属供出に出され、その後石製、さらに銅製の像が建てられたが、いつの間にかなくなってしまった。
当時としては珍しいグランドピアノでした

 うつべ町かど博物館では昔の写真を集めています。お持ちの方がありましたらうつべ町かど博物館まで情報をお寄せください。(連絡先:内部地区団体事務局059-347-1224)

(2014年9月1日 うつべ町かど博物館より情報提供がありました)


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