内部地区の四日市市合併70周年を記念して11月13日(水)四日市市博物館学芸員廣瀬毅氏による歴史講演会が内部地区市民センターで行われました。この講演会は合併を記念して「わが郷土うつべ」を発行した「内部地区四日市市合併70周年記念誌編集委員会」が主催しました。 講師の廣瀬氏はうつべ町かど博物館や采女城跡保存会、地区市民センターなどで何度か講演されておられますが、今回は「70周年記念『わが郷土うつべ』発刊に寄せて」と題して郷土誌の中から取上げたテーマについて、伝えられた歴史や行事・謂れを読み解いて説明され、時には聴衆とやりとりも交えながら講演されました。 特に、今回の郷土誌では伝統行事や遊び・娯楽、食文化・方言など文化・習俗に関する記述が多い(半分を占めている)ことに対して、廣瀬氏は、歴史を学び未来に役立てる大切な部分であり、古い生活様式が失われてゆく中でよく残していただいたと高く評価されていました。また、他の地域にはない内部地区の歴史、伝承や民話、行事や伝統を次世代に伝えることは、現在に生きる地域の人々の誇りを高めることにつながるとして、伝えることの大切さを強調されていました。 講演の中で取上げられたものは、 江戸時代の用水(ほうろく井・横井井堰) 小字名(地名は昔の姿を今に伝える。漢字表記は変わってゆくので読み方が大事) 采女の表記(「采サイ:通称のつき」と「釆ヘン:通称のごめ」について、昔の書き方は崩し字が多く 両者とも区別がつかない) 行事(野上がり・亥の子・御衣祭(おんぞ祭り)・粥試し) 郷土食(塩飯・頬被りずし・杖衝き饅頭) 方言(かざ・ぎなぎな・つる・さんぱらい・ぼうぐ) 高橋の堤防 なお、この講演会は報道・CTY(11/15ニュースエリア便)で放送されました。 (2013年11月13日 社協広報部が取材しました) ページトップ 前のページに戻る |