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第8回 お月見コンサート イン うつべ
「コントラバスの夕べ」と「なつかしの写真展」

 内部地区社会福祉協議会ハートフルコンサート実行委員会が主催する今年のお月見コンサート「コントラバスの夕べ」が、10月5日(土)内部東小学校体育館で催され、約250人が珍しいコントラバスの演奏に聴き入りました。

 今年は内部地区が四日市市に合併して70年を迎えた記念の年に当たることから、各自治会から集まった地区内の懐かしい写真や関係する歴史的な珍しい写真123点と、うつべ町かど博物館が編集した「四日市コンビナートの昔と今」、「四日市の町の風景今昔」などが「なつかしの写真展」として16枚のパネルに展示され、開演までの1時間をこのコーナーで楽しんでいただきました。

 舞台背面には青竹の垣根に萩とススキが咲き乱れ、新月の宵でしたが、お月見コンサートの特設ステージには満月の耀く秋の野辺ができあがっていました。また、客席は演奏者の希望で、舞台を囲むように半円形に椅子がならべられ、息づかいが感じられるほど近くで聴けるなんとも和やかな雰囲気になりました。

 今夜の演奏は、セントラル愛知交響楽団所属のコントラバス奏者榊原利修さんと、伴奏は奥様でピアニストの榊原祐子さんです。 コントラバスというと弦楽器の横綱、オーケストラでは存在感あふれる脇役のイメージがあり、単独での演奏に興味をもたれた方も多かったことでしょうが、クラシックはもとよりジャズ、タンゴ、親しみやすい「島唄」「さくら貝の歌」、なかでも「山寺の和尚さん」はジャズ風にアレンジされて新鮮でした。気取らないラフなおしゃべりを交えて聴衆に体験演奏をさせてくださるなどして、10曲の演奏は和気藹々のうちに時間が流れ、最後にみんなでコントラバスとピアノの伴奏で「川の流れのように」を歌う至福の時を過ごしました。  
 
 新月の宵、うつべの月は演奏終了時にはどこかへ隠れてしまっていました。いつもながら内部っ子はげまし隊のみなさんのさりげない楽しいお心遣いでした。今回演奏していただいたコントラバスは、榊原氏仕様のソロ用に作られたもので、なで肩で丸く厚みのある胴と反りのある竿部分はカブトムシを連想させます。ソロであるから一人で広い音域を弾かねばならないため下の方まで手が届くように、また、胴が小ぶりになる分共鳴量を考え製作者と工夫された愛器だそうです。 第8回お月見コンサートは、盛りだくさんのことを知り楽しんだひとときでした。 

( 2013年10月10日 ハートフルコンサート実行委員会より情報提供がありました)



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