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夏休み子ども歴史教室
「昔の教科書を読んでみよう!」


 うつべ町かど博物館が行う今年度の夏休み子ども教室は、「昔の教科書を読んでみよう」と題し、8月8日(木)にうつべ町かど博物館において、8組の保護者同伴の児童と近隣の大人や子ども合わせて23人が参加して行われました。

 取り上げた教科書は明治**年刊行の中等教科書「日本立志編 修身規範」で、うつべ町かど博物館が寄贈を受けて展示しているものです。手にとってページをめくってみると、和紙に漢字とカタカナ交じりの木版刷り、和綴じの表紙に毛筆で名前が書かれています。


 子ども達の様子は、・・・お経の本みたい! 日本立志編? 修身規範? 水戸黄門光圀の金言?・・・、でも講師の若林さんの「今、みなさんが学校で勉強している“道徳”のようなことです。」に一安心。

 本題に入る前に、明治5年に「学制」が公布されて、内部には早速古市場に「人民共立学校」が作られ、「みなさんのおじいさんのおじいさん達が通ったところで、今も校舎の石積みが残っていて、その後近くに建てられたのが内部小学校です。」と聞くと急に身近に感じ、また最初の学校は4年生(6歳~9歳)で卒業し、もう一つ上級の学校(10歳~13歳)は「良田学校」といい小古曽にあったこと、半年ごとにある試験に落ちると落第をしたなどと、昔の学校の様子を興味深げに聞きました。
 当時の学校の記念写真が、プロジェクターの画面で写され、服装を見ればたちまち昔にひきこまれます。ことに大人の方は興味を持たれたようでした。

 本題の水戸黄門はテレビドラマでお馴染みの正義の味方、その金言の「節倹の教え」「ケチと倹約は違う」ということは、講師のおもしろい例え話や経験談を聞いてなんとなく理解されたことと思われます。文字にすると難しいけれど、きっと日常家庭で聞いていることでしょう。 畳の部屋でちょっと寺子屋風?でも暑い中、全員おしまいまで、とても静かに聴いていました。資料として「水戸黄門光圀の金言」書き下し文と現代語訳、講師のおはなし文が渡されました。 うちへ帰って家族で読んでみてくださればうれしいです


(2013年8月9日 うつべ町かど博物館より情報提供がありました)

畳の部屋ながら椅子を並べた寺子屋
スタイルで行いました
講師の若林さん、小さい子供にも
わかるよう、話し方に苦労された様子
途中の休憩の時間では、少し前の
タイプライターと黒電話に興味津津

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