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環境講座「ホタルに愛される内部を目指す」
第3回ホタル観察会

観察を終わって帰る途中、そばの水路は名倉川

 気象庁が東海地方の梅雨入りを発表した6月8日(金)、19時から内部地区市民センターで環境講座「ホタルに愛される内部を目指す」が開かれました。今回はホタルの観察とあって親子連れもあり、子ども5名を含む28名が参加しました。


  これまで2回にわたってホタルの生態と生育環境について勉強してきましたが、今回は実際にいよいよホタルの観察会です。今回も元いなべ市立立田小学校校長伊藤国雄先生からホタルの飛翔についての大筋以下のお話がありました。


 ・飛んでいるホタルは50数日前に陸に上がり、土の中で蛹を経て出てきたもの
 ・成虫の寿命はオスが3~4日、メスが7日くらい
 ・昼間は葉の裏に潜み、日没と共に飛びはじめ、夜8時半ごろがピーク
 ・風がなく、蒸し暑い日によく飛ぶ、風の強い日や雨の日には飛ばない
 ・明るいのがオス、オスは2節光るがメスは1節だけ
 ・ホタルの光はローソクの1/500、500匹あつまるとなんとか本が読める
 ・オスは発光しながらメスの光を探して飛ぶ
 ・メスを見つけるとスーと寄って行きうまくいけばカップル成立、嫌われることが多い
 ・交尾は8時間、その後メスは水際の苔などに2日間かけて約600個の卵をうみ続ける
 ・産卵が終わるとメスは死ぬ、オスは交尾が終わった時に死んでいる
 ・ホタルは甲虫類で殻の下の翅でタテになって飛ぶ、一生のうち飛ぶ距離は300~400mくらい

 今回の観察予定地は采女の名倉川から南小松の運動公園下の水路あたり、事前観察では5月末ごろから飛びはじめています。「ネイチャークラブ内部」代表手平雄治郎さんが5月30日に記録したビデオを観賞した後、さあ出発です。
 市民センターからまっすぐ南へ歩いて、名倉川に突き当たったところから川沿いに西に向かいます。途中あたりから名倉川の土手や田んぼの畦に明りが出始め、「あそこに! いた!」など歓声が上がりました。この後運動公園下まで、水路や田んぼの周り、奥の山裾あたりにちらほらと、全体では50~60匹はいたでしょうか。ホタルを探しながらの夜の農道散歩はめったにできない、気分のよい体験でした。

(2012年6月8日 社協広報部が取材しました)

長い経験と豊富な知識から次から、次とおもしろい話が出てきて時間が足りません 子どもが捕まえたホタル
動き回ってうまく撮れませんでした
手平さんが撮影した5月30日のビデオ
   
   北は12階建てシェルモール
の灯がきれいでした
東は遠くにコンビナートの灯が見えます
(コンパクトカメラではホタルの光や夜景はうまく撮影できません)
 




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