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防災講演会「避難所運営ゲーム」が行われました
内部地区自主防災協議会が主催する防災講演会が3月9日(金)19時から内部地区市民センターで行われ、内部地区自主防災協議会のメンバーと各地区自治会長ほか地域住民など約50名が参加しました。
名称は防災講演会でしたが、内容はゲーム形式で避難所の運営を勉強する「避難所運営ゲームHUG
(Hinansyo Unei Game
)」で、地震発生により避難してきた住民を中学校に収容し、避難所を立ち上げるまでを図上でシミュレーションする図上防災訓練といったものでした。
指導したのは三重防災コーディネーターの皆さんで、中学校と体育館の大判図面、避難者一人一人を現わす住民カード、筆記用具や張り紙などのキット一式を準備し、はじめの説明から最後のまとめまで2時間のゲームを指導して頂きました。
参加者は5~6人ずつ8つの班に分かれ、班ごとに地震発生により避難してきたいろいろな住民を避難所となる中学校と体育館の図面に収容していきます。一人ひとりの住民はカードで現わされその数200枚、カードを一枚ずつ読み上げることで住民到着を意味し、避難所の図面の上に置いていきます。
健常者だけでなく、高齢者や、持病のある人、風邪気味の人、幼児を連れた妊婦さん、ペットを連れた人、外国人国籍などが書いてありそれらをどのように受け入れるか、その間には毛布や仮設トイレなどが到着するイベントカードが挿入されていて、避難所を運営する班員には次々に持ちあがる難題への対応が求められます。
各班とも体育館の区割りや仮設トイレの場所、ペットの受け入れをどうするか、救援物資の受け入れと配給等など、次々に持ち上がる状況への対応を議論しているうちにあっという間に1時間が過ぎました。会場では議論の声が飛び交い活気にあふれ、参加者の皆さんが真剣に取り組んでいる様子がうかがえました。
この後班ごとの発表があり、それぞれ対応の過程で浮かび上がった課題などが披露されましたが、最後に指導した三重防災コーディネーターの方からは「避難所の運営にはその場所ごとに違っていて当然、正解はない。ただいろいろな状況への対応には想像力を働かすことが重要」との講評がありました。今回の訓練はいつものシナリオ通りの訓練と違い、自分で考え、対処するという点で、身体を動かす行動訓練と両輪をなす効果的な訓練であるとの印象を受けました。
(2012年3月9日 社協広報部が取材しました)
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