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かつて内部小学校講堂に掛けられていた尾崎咢堂書額発見の新聞報道

昭和12年2月11日内部小学校講堂落成式式典にみえる尾崎咢堂翁の書額 昭和12年に完成した内部小学校の旧講堂には左手正面に縦90cm、横2m50cmの大きな書額が掛けられていました。「惟義是重」と書かれ(漢文体なので右から「おもうにぎはこれおもし」と読む)揮毫は三重県伊勢市選出の衆議院議員25期連続当選した政治家尾崎咢堂翁で、裏面には講堂落成を記念して寄贈した旨の裏書があります。









 寄贈者の一人鈴木篤三氏は小古曽町郷土史にも取り上げられ、事跡によれば「東京で事業に成功し、郷里内部小学校へ教材の寄贈に貢献された」とあり、咢堂翁(昭和12年当時79歳)とはおそらく同郷の繋がりで交流があったものと思われます。
内部小学校旧講堂の竣工当時外観 旧講堂内部
懐かしい旧講堂。激動の昭和にあって42年間、多くの子供たちの思い出が刻まれてきたことでしょう。


 昭和54年に講堂が建て替えられて以来、この書額は内部小学校の倉庫に保管されていましたが倉庫内の整理に際し今年の5月以降うつべ町かど博物館に寄贈され保管されています。
 今年の内部地区文化祭ではうつべ町かど博物館のコーナーでこの書画を公開していますが、このたび中日新聞と伊勢新聞で取り上げられ広く世に知られることになりました。

 町かど博物館では、書額は傷みがひどく現状では展示公開は困難な状況、修復にはかなりの費用がかかることから地域全体で対応を考えているとのことです。

 「憲政の神」といわれる尾崎咢堂翁の記念館は生誕の地相模原市と、少年時代を過ごし、選挙区地盤であった伊勢市にあります。


(2011年12月26日 社協広報部が提供しました)



昭和33年の校歌制定式では書額は右側に移されている 書額の裏書
寄贈した3名の名前が見える
今年の11月6日内部地区文化祭の町かど博物館コーナー(図書室)に展示された書額


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