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史跡めぐりバスツアーに参加して

 今年の史跡めぐりバスツアーは台風15号のため延期となった10月3日(月)、名張市にある中世の城跡「青木城跡」を訪ね、近くの農園でぶどう狩りを楽しんだ後、帰路は関宿を訪ねる欲張りなコースで、35人が参加しました。
ツアーに参加された采女城跡保存会会員 栃木嘉一さんにお願いし、感想文の寄稿をいただきましたので以下に紹介します。


急な坂道を登ると青木城跡の内堀がみえてきました 名張市の青連寺湖にほど近い小高い丘の上に「青木城跡」がある。天正9年織田信長の伊賀国攻略により、この地にあった他の上出城、雪岡城、愛宕山砦などと共に焼き払われたという。
バスを降り、急な石段の続く坂道を歩くことおよそ20分。頂上には「地蔵院」という真言宗の寺院があり、その北側が青木城跡である。 
 地蔵院で、本堂に入り住職から生い立ちなどの説教を聞く。懇切丁寧な説教は延々と続き、いささかうんざりする。
 青木城は東、北、西の三方をかなり深い空堀がめぐらされており、往時は堅固な城郭であったことをうかがわせる。空堀の底に白骨化した雄鹿の骨が散乱していたことでも、その深さが想像できるだろう。
 城跡公園としてかなり整備されてはいるが、今では訪れる人は少ない様子で、広場もベンチも雑草の中にひっそりと佇んでいる。
 城跡を出てすぐ近くに広がるブドウ畑に入る。シーズンを過ぎており、今はマスカットベリーAという、 ワインの原料にするブドウだ。少々甘味に欠ける。つぶが大きく、房も大きい。1房でお腹がいっぱいになる。弁当を食べ、少しばかりのアルコールに酔って気持ちがいい。これも又、旅の楽しみの一つである。

 関宿では、ボランティアのガイドさんの説明を聞く。東海道の宿場で往時のまま保存されていて、 1.8㌔に及ぶのは関宿だけだそうで、説明を聞き、古い屋敷を見て回っていると、江戸時代までタイムスリップしたような気分になる。
 このツアーに参加した35名とは、今まで面識もなかったけど、急にお友達になれたような気になり、これから先も都合がつけば参加したいと思います。


(2011年10月8日 北小松町の栃木嘉一さんより記事の提供がありました)

ちょっとひと休み!
ぶどう狩りで大はしゃぎの皆さん
関の地蔵院ではボランティアの
ガイドさんの説明を聞きました


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