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エコかわせみ通信第12号
「北部清掃工場」を見学しました

 6月28日(火)、エコかわせみの会員5人で北部清掃工場を見学しました。

北部清掃工場全体と投入プラットフォームに向かうゴミ回収車 生ゴミを少しでも減らすため堆肥作りを行っている私たちにとって、四日市で出される生ゴミの量や処理の仕方や経費、そして処理設備に大変興味がありました。
そこで地域マネージャーに相談したところ、予約すれば誰もが見学できる北部清掃工場を教えていただき申し込んでいただきました。
 工場の門に入るとゴミ投入プラットホームに直行。自動的に重量が分かるように設計されているのでしょう。プラットホーム階下にある事務所入口には焼却炉から出た焼け残りの不燃物が置かれていて、分別のずさんさに驚きました。職員は事務所に2人、制御室に5~6人がいるのみ。全て機械が作業を行っています。清掃工場の正面入口の計量所です。奥に見えるのは投入プラットフォームに続くスロープです

 見学の前にビデオで20分程説明を受けました。小学生向きに分かり易く編集されています。その後、ヘルメットとマスクを付けて工場見学。臭いは全然感じません。焼却炉には見学用に小窓が付けられて、そこから、燃えている様子、ゴミを混ぜている様子が見えます。
 見学中いろいろお尋ねしたところ 
 1. 焼却ゴミは1日に約298トン。収集車は250台で1日当り3
   ~5回往復する。
   この工場で四日市市、朝日町、川越町で出るすべてのゴミを
   焼却する。
 2. 24時間操業で、月1回土曜日の夕方焼却炉の火を消して、掃除
   点検をする。
   再度焼却炉の火を立ち上げる時に、900度まで燃焼させるため助燃用として
   A重油を使う。問題点は、分別が不十分なゴミがあり、不燃物が詰まったり、
   パイプを傷つけたりして定期点検以外に火を消して修理または設備の取替え
   など多大なロスが出る。
 3. 昭和48年設立。昭和62年3号炉を増設し現在3基が稼動している。
   焼却、排ガス、集塵、ダイオキシン等の有害ガス除去、ダストの飛散防止、
   排水再利用、最終処理灰の資源化〔利用企業へ〕これ等諸設備の
   運転状況は、中央制御室で各機器の集中監視制御を行っている。
   各装置の配管が外部から見られるので、よくわかる。
 4. ゴミの処理には1年間に市民1人当たり約18,000円かかる。
 5. 見学の小学生にはゴミを減らすこと、資源となる物の分別の大切さを環境の
   面から話している。また、見学の様子を必ず家庭で親と話し合うように言って
   いる。
 6. 個人情報を気にするあまり文書類をすべてシュレッターにかけて焼却ゴミに 
   出されるが、なるべく住所、氏名を切り取った残りは資源ゴミに出して欲しい。

  このような有意義なお話が聞けました。 垂坂山の山中で、安全に完全に処理されているゴミの状況を安心して見学しましたが、ゴミ出しのマナーとして「混ぜればゴミ、分ければ資源」を各々が心がけたいと感じました。
  なお、この大清掃工場の一角に、生ゴミのバイオ処理場があり、契約している学校給食センターの生ゴミを大豆菌で堆肥化し、それらを学校の園芸用や農園に使用しているそうです。 自分たちの手で3R(リデュース、リサイクル、リユース)を実践している私たちの活動は生ゴミ軽減の一助になっていることを改めて実感し、これからも自信を持ってやっていきたいと思いつつ工場をあとにしました。

 (2011年7月26日 「エコかわせみ」より活動報告の記事の提供がありました)

①ゴミは回収車から
プラットフォームで
ホッパーに投入されます
②ホッパーに投入
されたゴミの山
③焼却炉の見学用小窓では
焼却中の様子が見れます
  ④焼却後のゴミの残灰です

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