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今年の歴史を訪ねるバスツアーは「水口城址・大地寺と琵琶湖博物館へ」

 初代城主となった加藤秋友は碧水城と命名している。城は小さいながらも見事なお堀が残っていた。 今年の歴史を訪ねるバスツアーはお隣の滋賀県へ、将軍の館「水口城址」と小堀遠州の作庭になる「大地寺」から琵琶湖の自然史を楽しむ「琵琶湖博物館」を訪ねました。 この行事は毎年内部地区社会福祉協議会が主催し、計画と実施を采女城跡保存会が担当して、近隣のお城や城跡を主とした歴史を訪ねるツアーを行ってきています。

 東海道50番目の宿場町水口には建築と作庭また茶道で有名な小堀遠州にゆかりのものがあります。一つは徳川家光が京都への上洛の際の宿館として築かせた将軍の館で、小堀遠州が作次奉行としてあたっています。この館はその後加藤家が入って水口藩として続きましたが明治になって廃城処分されました。城跡の大部分は市のグランドとなっていますが、昭和47年に櫓部分を模して再建し資料館となっています。他の城下町のお城とは違ったこじんまりとした印象でこのようなお城もあったのかと勉強になりました。 創建は1300年前とという、臨済宗の禅寺 周囲は森に囲まれ静かなたたずまい
 
 もう一つはお城から北へ約1.5kmにある大地寺です。ここにある蓬莱庭園は小堀遠州の作と伝えられ、大波小波に浮かぶ宝船や七福神をサツキの刈り込みと白砂や石で表現しています。
 昼食と午後からは琵琶湖博物館へ。琵琶湖をテーマとして自然と人との関わりを歴史的に展示した県立の自然史博物館です。興味をそそられる展示物が続き、もっとゆっくりと時間をかけて見てみたい、三重県にもこのような博物館がほしいとの声もありました。 近場のミニツアーでしたがなかなか有意義な一日でした。

(2010年3月16日 采女城跡保存会より情報提供がありました)

水口城と大地寺     
水口城址の再建された櫓は2層
1階が資料館
2階は研修室となっている 大地寺の蓬莱庭園はガラス越しの観覧
5月サツキが咲くころは見事な景観という
琵琶湖博物館     
 
  300万年前に生息したウエノゾウの骨格標本。古琵琶湖層群の上野累層から歯や
骨格の一部が発掘されている。展示の標本は中国産
丸子船100石積み(米俵250俵)の現物 
江戸時代から昭和の戦前まで琵琶湖周辺で使われていた。
 ホール一面に琵琶湖と周辺の地域の航空写真があった。われわれのうつべも写っていた。鳥の気分でいつまでもあちらこちらを探していました。

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